- 着物買取をしても安いのではないか心配
- 着物買取で少しでも高く売りたい
- 高値で着物を売るためのコツを知りたい
このような悩みはありませんでしょうか?
ネットの口コミを見ていると、「全然値がつかなかった」や「安く売って後悔した」といった感想を目にします。
しかし、着物は売り方次第で、値段が大幅に変わってきます。
実際に査定士として勤務していた私は、胸をはって査定額を1.5~2倍に増やすことができると言い切れます。
着物買取を検討している人のために、
着物買取で少しでも高く売るための3つのヒントをご紹介します。
- 高く売れる着物の条件を知る
- 出張買取を依頼する
- 実績のある買取業者で相見積もりする
読み飛ばしリスト
【その1】高く売れる着物の条件を知る
査定依頼する際に「高く売れる着物」と「値段がつかない着物」が存在します。
そのため、着物を売る側の人も、売れる着物の条件を知っておくと買取時に査定士の方とうまく会話することができて交渉に役立てることができます。
鑑定士は、そこの違いを見抜くために6つのポイントを設けております。
ここの内容は、実際に鑑定士として働いていた経験をもとに記載しており、業界タブーかもしれませんが、利用者の皆さまのお役に立つと思って「着物を高く売れる6つのポイント」を公開させていただきます。
- 着物の格(種類)
- 人気の色とデザイン
- 着物のサイズが大きい
- 着物の素材が良い
- 保存状態が良い
- 証紙・落款など付属品付き
①着物の格(種類)
着物には、格といって「礼服 > 外出着 > 普段着」といったTPOに合った着物の種類が存在しています。
礼服のように格が高いもののほうが高く売れるのでは?と思うかもしれませんが実際は違います。
着物買取では、次の買い手、つまり需要が大きいことが大切なため、訪問着と振袖が高く売れます。逆に、格の高い留袖や小紋は、需要が少ないので、査定額は安くなる傾向にあります。
また、備品として、ひざ下丈は売れますが、羽織や道行、道行着などの上に羽織るものは値段がつきづらいです。
②人気の色と定番デザイン
着物の色とデザインは、査定額において重要です。
色については、黒に近い地色のものほど高額で査定されます。
逆に、淡い地色のものは高値が付きづらい傾向あり。
理由としては、珍しいグレー地や黒地は希少性と需要が高く、淡い色の着物は古いもの多く市場に多数出回っているため。
黒い刺繍の訪問着に5万円の値段がついた一方で、同条件の色が薄いピンクの訪問着は1000円になってしまうことも…
それに加えて、定番デザインであれば、次の買い手がつきやすく買取業者も高く購入する傾向にあります。
着物で刺繍が入っているとさらに高額評価。
③着物のサイズが大きい
着物にはサイズが存在しており、身丈が長い着物ほど高く売れます。
具体的には、身丈160cm以上の着物は高値がつき、身丈154cm以下の着物は値段が半分になることもしばしば…
理由としては、大きいサイズの着物は、リサイズで小さくすることができるためです。
④着物の素材が良い
着物の素材は、天然素材と化繊素材があり、天然素材の方が高く買い取ってもらうことができます。
天然素材としては、絹 > 木綿 > ウール > 麻の順で高値がつきます。一方で、化繊素材のポリエステルは査定額が安くなります。
一部、洗える着物としてブランドものの「英(はなぶさ)」「撫松庵(ぶしょうあん)」は化学繊維が使われていますが、値段がつく可能性があります。
化学繊維(ポリエステル)の着物のでも値がつくことがあるので、まずは査定してもらうと良いでしょう。
⑤保存状態が良い
着物は、仕立て済みの方が高く売れます。
着古した着物でも、状態さえ良ければ高額査定の可能性があり、折りシワがあると買取価格が下がってしまうので注意が必要です。
また、目のつくところに、取れないシミや黄ばみ、虫食いがあると一気に査定額が下がってしまいます。
なお、しつけ糸の有無は、査定額に関係ありません。
⑥証紙・落款など付属品付き
証紙・落款などの付属品がついていなくても売ることは十分に可能ですが、証明書がついてくると一気に希少価値が高まるため、高く売りやすくなります。
特に、有名な作家の着物や染織品、産地物など呉服店で購入して、証明書がついてくる着物は非常に高く売れます。
この査定ポイントは業界で統一されている基準のようなもの。このポイントを抑えていない雑な業者に依頼すると、本来の価値よりも過小評価されてしまうので注意しましょう。
【その2】出張買取を依頼する
着物の買取方法は、出張・宅配・持込の3つあります。
- 出張買取:鑑定士が家に訪問して査定
- 宅配買取:ダンボールで送って査定依頼
- 持込買取:店舗に持ち込んで査定依頼
この買取方法でどれを選んだら良いか、迷ってしまう方々が多くいらっしゃいます。
一見、どれを選んでも良いように思えますが、実は着物を高く売るためには買取方法選びが非常に重要です。
選ぶべきポイントは、「買取時に値段交渉ができるかどうか」という点です。
手間 | |||
値段交渉 | |||
専門性 | |||
即現金化 | |||
エリア | |||
クーリングオフ |
上記の内容からお分かりいただける通り、最も高く着物を売れる方法は出張買取です。
なぜならば、訪問買取は、重い荷物を運ぶ必要なく、自宅にいるだけで着物買取専門の査定士さんが来てくれて、じっくりとコミュニケーション・交渉ができるためです。
更に、クーリングオフ制度が導入されているのは出張買取だけで、消費者が法律によって守られております。
【その3】複数の着物買取業者で相見積もりをする
2社以上の着物買取で比較することは非常に重要です。
なぜならば、全く同じ着物を売っても、着物買取業者によって着物の買取額が大幅に異なるためです。
その着物を高く売るコツとしては、「訪問査定を2社で比較」です。
訪問査定をお願いする際は、最低でも必ず2つの業者に依頼しましょう。
1つ目の業者(業者A)の見積もりをもらうことで、2つ目の業者(業者B)はその見積もり以上の高値をつけてくれます。
そもそも、買取業者はできる限り安く査定しようとします。当然彼らも儲けたいため、安く買取りたいわけです。
そのため、基本的にはじめの査定は、かなり安く査定してくる可能性が高いので、査定してもらっても見積もりだけもらって売却を一旦保留にしましょう。(もちろん、満足の行く査定額をつけてくれたら売ってしまって大丈夫です!)
そして、2つ目の業者に1つ目の業者の見積もりを見せることで、ほとんどの確率で高い買値を示してくれるのです。
さらに、2つ目の業者の心理としては、「今度は3つ目の業者にも依頼するのでは?」となります。そのため、他の業者に負けないくらいの値を出して勝負しにきてくれます。
実際に、私も着物買取を依頼して、同じ着物を複数の着物買取で査定してもらいました。
その体験レビューを含めて、ランキング形式でまとめましたので、こちらの記事も併せてご覧ください。